仕入最適化プログラムフォローの現場から

2016.10.12 イベント

イベントでの出会いに感謝し、フォローでお会いして回ると、様々な地域の多様な規模の会社で、様々な立場の方々にお目に掛かります。

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以前述べましたが、真面目で優秀な企業さんほど、課題を明確に認識されており、さらにそれが広範囲です。しっかり経営ができておいでの企業ほど「課題だらけだ」とおっしゃり、はちゃめちゃでハラハラしてしまうような企業ほど「ウチはできている」と宣言されます。残念ながらそういうったハラハラ企業さんでは私どもにお声がけいただき、対応される方が多くの場合、ご担当者であり、経営陣、経営者ではありません。今回のブースに立ち寄っていただいた飲食店舗で、ご相談とアポの連絡があったので、当社担当者が伺い、上司であるという料理長さんが出てきてくださり、仕入最適化プログラムをご説明申し上げ、次回社長を連れてくるからということとなり小林が同行しました。

仕入のお話で呼んでくださったはずなのですが、その料理長さんは出てこられず、担当者さんがご対応されます。

「売上高対仕入率は料理長が48%に決めているのです」

「えーそれでは人件費で調整されているのですか?」

「人件費は35%くらいですね」

「え?!それでは賃料は?」

「10%です…」

破綻してますね。でも世界に向けて店舗展開をなさるのだそうです。

途中からご自分が話されていることが破綻していることに気づかれてしどろもどろでした。

この数字が本当の話とは到底解釈していません。事実なら目の前で破綻危機となっています。仕入ご担当者にモラルハザードがあり、防波堤を作っておいでなのです。「仕入は売上の48%に決めている」という話だけでもうナンセンスで笑ってしまいそうになりました。

弊社の担当者の話を聞いて、仕入最適化プログラムを導入すると中間のブラックボックスが消されることに、敏感に気づかれたのです。舐められたものですが、私たちは、この店舗から高い評価を受けたと取っています。仕入最適化プログラムを理解されたからこそ、防波堤を張られたのですね。導入されれば確実にお店のキャッシュフローは大幅改善し、仕入れ担当者の中抜きは排除されてしまったでしょう。

そのお店の方の私どもに対する対応のやり方やお話がチャイルディッシュで笑い話にもなりませんが。そもそも「仕入最適化」を主張する私どもを何故呼んだのか?理解に苦しみます(笑)このような店舗や企業が実はとても多いのです。社長が導入を決められても、仕入部長さんや料理長さんといった立場のある方々が辞表をたたきつけたり、社長に向かってわめきちらしして必死で抵抗されるケースもありました。お辞め頂いたらそれだけで仕入が適切に動くので、むしろそんな場合は引き止めずにお薦めしています。

今回のお店のようなケースでは、私どもはわざわざおせっかいを焼いてご担当者を理詰めで切り刻んだりはしません。ニコニコスムーズに退席します。ご縁がなかったのですね。あのような管理者に店舗を任せていては、お店は心配ですが、経営者が頑張っていただくしかありません。

私どもは「課題だらけだ」とリアリティのある真面目な企業さんとお付き合いします。

そのような会社には、綿密にご相談しながら、課題の優先順位をつけて、仕入という仕事の中心を占める業務から派生して、多岐にわたってオリジナルのご提案書を作成します。

そのような会社が伸びる会社であることは間違いありません。

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(株式会社産業育成研究所 キャッシュフロー改善の専門チーム)