仕入を改善して売上が下がらないのは何故?

2016.08.17 「仕入最適化プログラム」ってこんなモノ

「仕入れを減らせば、売上が下がるのではないか?」と感じられることはありませんか?

「仕入最適化プログラム」では、むしろ売上をアップさせるように、ご一緒になって売上と仕入れのバランスをモニターします。

売上は上下動します。締めてみてどうなったか?を見るではなく、

締めるまでの過程で、売上や仕入をどう動かしていくか?意識的に取り組むことで、締めてみたときの成績が大きく変わります。

「仕入最適化プログラム」では、売上の上下動に応じて、毎週仕入をどうやりくりすればよいか、その判断基準になる「おさいふ」をご担当者に提示します。

先週使いすぎているのなら、今週以降やりくりすればよいだけのことです。やりくりは、家計では皆さんが普通にやっていることです。

こまめに目安の「さいふ予算」を算出して共有していますので、売上に変調があればすぐにわかります。

売上に変調を発見した時は、まず私たちが現場に飛んで行って、現場を見て原因を共に考えます。絶対に売上が下がることは許さないという強い決意で臨んでいます。

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事例ページに出ている仕入率が16%も下がった商社さんでは、こちらが初月からスクランブルで現地に乗り込むほどの仕入の下がり方でした。仕入を絞りすぎて売上に影響が出ないか心配したのです。目安として出していた「さいふ予算」を、その会社では初月から爆発的に下回ったのです。

結局その商社さんは売上成長し、仕入率も大幅に落ち、在庫が身軽になったことで法人税も軽減できました。手元資金が凄まじい勢いで貯まっていったのです。結果、毎年どうしても必要になった多額の運転資金借入は、ゼロになりました。

目分量の仕入行動によるイメージと現実の誤差は企業規模が大きくなるのに比例して拡大します。

法人ではやりくりする基準がないので、多くの場合仕入ご担当者の経験に依存しています。それが最適かどうかの判断はできないけれど、他に方法も見当たらないということです。

そこに「仕入最適化プログラム」を導入いただけると、仕入ご担当者は目安を得て、やりくりができるようになって、とてもお仕事が楽になります。

会社は仕入が適切に減ることで手元資金がみるみる潤沢になっていきますご一緒になって目安としての「さいふ予算」を見ながら、売上、仕入れの数字を見ながら、自社、自店舗の最適な仕入値はどのラインかを追求していきましょう。同業種でもヨソはヨソで、ウチにはウチの最適値があるのです。

自社、自店舗の仕入が最適かどうか関心を持ってこなかったとすれば、最適値を確実にオーバーし、それが在庫に姿を変え、処分できればよいですが、破棄することも発生します。原因は人的ではなく組織的なムダです。しくみがないのでムダが出て当然なのです。

過去の値や業界の平均値や既成概念、染みついた習慣が、現状肯定の風潮を作ります。企業は常に変革をし、成長を遂げる存在です。現状肯定では何も変わりません。仕事をしていても面白くありません。担当者が面白いと感じない仕事のあり方は企業の未来に影を投げかけています。

「仕入最適化プログラム」では、長距離走を走るランナーにラップと残りの距離をこまめに伝えて、ランナーが戦略的にペース配分し、ベストタイムが出せるようにするトレーニングコーチのようなものです。

それによって手元資金が潤沢になることの意味は、企業がその潤沢になった手元資金の分、新しいチャレンジの可能性が広がったことを意味するということです。

(産業育成研究所 キャッシュフロー改善の専門チーム)