キャッシュフロー改善のポイントは在庫管理ではありません

2016.08.24 「仕入最適化プログラム」ってこんなモノ

一般的に専門家と言われる人々は「CF改善のポイントは在庫管理だ」とおっしゃいます。企業経営者の多くも、同じような認識ですが、それは実務上は間違いです。

資金が在庫に変わっているため資金不足になる原因の1つは在庫です。在庫を処分すれば、CFは改善されますが、そのために掛かる人件費コストは尋常ではありません。それによってCFは悪化しかねません。経営者や専門家は、自分で棚卸をしないのでわからないものですが、そんな決定を下すと、在庫管理に関わる人々の残業代や休日出勤手当は跳ね上がります。

在庫処分をするためには、一定の基準を設定して、在庫を分類しなければなりません。回転の悪い在庫を特定するためです。大きな損を出して現金化処分をするために、棚卸を詳細かつ正確に行い、それを分析する必要があります。その上で処分方法と価格を決めて実行するという膨大な作業と、モチベーションの保ちづらい仕事が人件費に姿を変えてのしかかります。

私は事業会社を複数起業して来て、そんな無駄な人件費コストを掛けて、わざわざ損を出す在庫処分を進めようと思ったことはありません。仕入の選定や発注数量を検討するのに使用したり、販売を円滑に行うための在庫管理は完璧を期しました。これは前向きな在庫管理です。

CF改善をなさるのであれば、処分しなければならない在庫が溜まった原因を取り除く方向で考える事が、スピーディーでコストも軽く済みます。そこで「仕入最適化プログラム」が貢献するのです。

 

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(株式会社産業育成研究所 キャッシュフロー改善の専門チーム)