お客様へのお役立ちと、この仕事は関係ないのでやりません

2017.03.23 ビジネス哲学 人材 経営改善

こんなことを純粋な若手従業員に言われたというご相談です。
言った女子従業員もあっぱれですが、風通しのよいモノの言える環境を作っている会社も素晴らしいと思います。そしてそれを取るに足らない事と押し潰さずに
真面目に受け止めて、私にご相談をしてくださる会社のあり方が素晴らしいと思います。
こんなん言われちゃった方は3世経営者になられる常務さんです。「お客様へのお役立ちが自慢の会社にしていこう!」とリーダーシップを発揮されてきました。
あなたならどう対応し、従業員を伸ばしてあげますか?

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会社が存続し、成長してこそ、どのお客様にも「お役に立てる」前提ができるのだということを教えて上げましょう。
会社がなくなったら、君もいなくなる。お客さまにお役立ちできなくなるんだよ。
当たり前のことです。当たり前すぎて抜け落ちがちです。

客様には君だけがお役立ちしているのではなくて、直接接することのない多くの従業員や役員、社長も一緒になって、会社としてお役立ちしたいと思っているんだ。
後ろに多くの人がいて、陽の目を見ないような仕事を積み重ねてくれて、その上に立って君が「会社の顔」としてお客様に接しているんだね。誇らしいことだね。
同時に、一緒に働くみんなの仕事を大事に思って上げて欲しいし、いつも感謝を胸にお客様に向き合って欲しいんだ。
そして、そう考えると、どんな仕事も「お客様」と無関係な仕事などないんだよ。もしあるとしたらムダなことで、それはもう仕事ではないんだ。
君はその仕事はムダだと思うの?

フレッシュな新卒を熱心に採用し続け、何十年も先のビジョンを掲げて謙虚に経営する会社での出来事でした。

(キャッシュフロー改善の専門チーム。株式会社産業育成研究所)